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卒論さらしあげ [学業]

ようやく、卒論における問題の所在の再構成が終了。初期とは大分内容を入れ替えてみました。なんかやたら長いし、難しいと思われる。検証方法などに難点がまだあるため、アドバイスなどをいただきたいです!!まあ、みんなこんなの読まないかもしれないけどねw・・・・ 学校にいったら、先生や院生に見てもらうかな。

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グローバルガバナンス論の実証としての国連の位置づけと意義
~国連改革によるグローバルガバナンス論の定義とその限界の検証~

序章:問題の所在                                         
【研究概要】 
 今やグローバルガバナンスは現在のグローバル化した国際社会をどのように統治するかについての包括的な概念として定着しつつある。1990年代になると多くの論者がグローバルガバナンスを使用するようになり、その名の研究所が各地に設置され、1995年には国連大学から雑誌グローバルガバナンスが創刊されるなど、少なくとも学術用語としての地位を確立した。しかしながら、立命館大学のグローバルガバナンス研究会が「言葉が広がるとともに、多くの潮流がこの言葉にいろいろな意味をこめて使用するようになっており、概念的には非常にわかりにくい状況が発生しているのも事実である。」と示しているように 、グローバルガバナンスという言葉の一般化に対して、その内容は曖昧であり固定化されておらず、いくつかの理論的枠組みを提示しているに過ぎないようにも思える。
曖昧であるグローバルガバナンスを理解するためには、その実証的側面が鍵を握っている。グローバルガバナンスとは実際に存在するのか?グローバルガバナンスがあるとしたら、それは誰が、何の目的で、どのように形成されるのか?そういった問いかけを、具体的な事象を利用しながら明確化する必要性がある。そうした一般的に理論と事象との関係性は少なくとも「理論の構築」「理論の検証」「事例の分析」の3つが存在する。第1に、具体的な事例を用いて、それを一般化、抽象化することで、分析枠組みとなる「理論」や「モデル」が構築される。これが「理論の構築」である。第2に既存の理論・モデルに具体的な事例を適用し、その理論・モデルの妥当性を検証する。これが「理論の検証」である。第3に既存の理論・モデルに具体的な事例を適用し、その事例自体を説明すること。これが「事例の分析」である。
その点を踏まえて、実際にグローバルガバナンス論の論集を見てみると、グローバルガバナンスは理論的側面において、大芝 亮と山田 敦は、「リアリスト的分析アプローチ」「リベラリスト的分析アプローチ」「規範的アプローチ」の3つのアプローチとして捉えている 。従来の国際政治学の延長として、リアリズム的、リベラリズム的な立場などにより理論化がなされており、理論の構築段階にける相違が見られるのだ。さらに実証的側面に移るとグローバル化の範囲が多様であることに対応して、安全保障、環境、経済、国際機関といったような各分野にグローバルガバナンスを当てはめて、個別的に分析がなされることが多く 、理論的なフィードバックを総合的に行うことが困難となっている。このように理論面でも多用なら、その実証面も多様に扱われてしまうため、グローバルガバナンスを明確化することが困難としているように思える。そのため、理論面を実証するための実証例が個別的になり、グローバルガバナンス論は単なる研究論文集化していることが多いのである 。しかしながら、多様な領域を扱うグローバルガバナンスを説明するためには、個別事例から説明せざるを得ない。そこで重要となるのは、その事例がグローバルガバナンスの「どこ」を説明し、どのような「意義」を有しているのかを明確に関連付けることである。グローバルガバナンスにおける事例の位置や意義が明確化されなければ、グローバルガバナンス論に対する理論の構築も理論の検証も明確化することができないからだ。
その点を踏まえて、本研究ではグローバルガバナンスの1分野として使われることが多い、国連と国連改革に焦点を当てて、グローバルガバナンスを説明していくことにする。リベラリズムのガバナンス論の中の1分野として、国連やWTOなどの国際組織にグローバルガバナンスを見出すという研究が多数あり 、小林誠はそれらを「グローバルガバナンスという言い方で行われている研究では最も主流」としている 。元々グローバルガバナンスの規範的アプローチは国連改革を主眼においた報告書であり、国連改革と密接なつながりを有している。内田孟男は「いかに資本と市場に牽引されているグローバリゼーションをより人間的に、より倫理的で公正なプロセスに導くかは、ガバナンス理論の核心であり、そのために必要な社会変革と機構改革も研究対象とする」としてグローバルガバナンス論が改革論となり易いことを示唆するなど 、国連とその改革はグローバルガバナンスの主要な分野を形成しているといってよいだろう。しかしながら、これまでの研究は、国連とその改革がグローバルガバナンスのどこに位置しており、どのような関連性があるのか?また国連改革からグローバルガバナンスの何が解明されるのか?といった疑問に答えているようには思えない。国連がグローバルガバナンスの主体であることを盲目的に前提にしていたり、国連改革がグローバルガバナンスを作り出すとしていたり、する事が多いのだ。
よって、本研究では「グローバルガバナンスには定義を確定するための制約が存在し、その定義を形成する事例の一つとして国連も、その定義の明確化に貢献できていない」という問題意識から、グローバルガバナンスにおける国連の位置づけや、そのグローバルガバナンス論への貢献と限界性を明確化して、グローバルガバナンス論と事例との関連性を明らかにしていきたい。そのために、国連という事例がグローバルガバナンスの「どこ」を説明し、どのような「意義」を有しているのかという点で、「グローバルガバナンスにおける国連はリベラリズムの研究範囲をだけでなく、リアリズム的側面などの理論の多面性を表しうる中心に位置し、グローバルガバナンスの代表的存在として、グローバルガバナンス論に貢献しうる意義がある」と仮定して、それを検証していく。
検証の流れとしては、まずグローバルガバナンス論と国連との位置づけを表すことからはじめる。第1に、グローバル化とグローバルガバナンス論との関係性を明確化し、その上でグローバルガバナンス論と国連との位置づけを表していく。その上で、第2に、グローバルガバナンスにおける国連の地位、構造、意味を明らかにすることにし、第3に、より動的な変化に注目するために、国連改革を実証的に検証していき、グローバルガバナンスの変化の側面を国連から検証していきたい。そして、最後にそれらの国連と国連の改革の検証が、グローバルガバナンス論に一般化する上で、どのような意義を有しているのかを、グローバルガバナンス論の論争対立に立ち戻って再検討していくことで、グローバルガバナンス論と国連という事例検証の有効性と限界を明確化させていきたい。


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コメント 1

ろぶすたー☆


7万もらってホテルでマットプレイしてきたYO!!
ぶっちゃけ上手くないんだけど、そのぎこちなさがむしろ(・∀・)イイ!!

スマタもしてくれけど、途中から普通にち○こ突っ込んでた件wwwww
http://g248k3p.help.to-hoku.info/g248k3p/
by ろぶすたー☆ (2011-04-09 02:14) 

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