sustainableについて [思考]
新年一発目に考えてみた。
お題「sustainable」
今年の全日の議題は「Sustainable tourism」だったわけで、Sustainableと言えば、持続可能な開発とかで使われ始めた環境面と開発面を両立させる言葉なわけです。
でツーリズムも同じく、環境や社会面に考慮した開発がなされなければ持続させることが難しいというわけですね。
これは一見、良い言葉のように思えます。ですが、本当に良い言葉なんでしょうかね?みなさん?Sustainableと聞くと自動的に良い言葉だと思ってやしませんか?Sustainableを疑う心をもっていますか?今日、考えたのはそこなんです。
「Sustainable development」という言葉を否定する意見はあまりないだけに、とある本で否定意見が載っていたことを鮮明に覚えています。それは、以下のようなものでした。
「持続可能な開発という言葉は、本来はこれ以上成すことができない開発が今後もできるようにみんなに納得させるためにブラフとなってしまった。それによって各国に開発を『持続的に』行うことができるのであるという幻想を生み出したのである」
といった意見でした。Sustainableという言葉は、途上国の「開発願望」と、先進国の「環境願望」との対立の折り合いのために生まれた言葉であるという事実を鋭くついた意見だと思います。
本当に「環境」と「開発」は両立できるのか?
という疑問を持たなければならないということでしょう。
途上国はどの国もとは言いすぎですが、先進国並みの裕福さを目指したりするわけです。しかしながら、全ての国が先進国並の生活を送ると、地球が2個半必要であるといわれています。本当に「環境」に配慮したら、途上国には現在の近代化ではなく「環境立国」として、別の国づくりをしてもらわなければ、不可能なわけです。
ツーリズムはどうだろう。ツーリズムが発展して、人がいっぱいくると経済的には良いでしょう。でも、人がいっぱいきたら環境が保てるはずがないのです。どんなにがんばっても、自然環境に人が踏み入ること自体が環境破壊であるから、それと両立は不可能でしょう。その不可能を可能のように見せているのが「Sustainable」なのではないでしょうか?
「Sustainable」という言葉をただ単に受け止めるのではなく、その功罪みたいな面も存在するということを意識する必要性があるのかもしれませんなあ。
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